市販薬の危険性

市販薬は、処方薬のような医師のオーダーメイドではありません。そのため風邪薬等は、「総合感冒薬」として売られています。咳、くしゃみ、鼻水、喉の痛みといった症状の全てに効くことを謳っているわけですが、様々な成分を一纏めにしているということは、購入者の症状には不要な成分も含まれていることを意味します。つまり副作用が生じる可能性も相当に高いと言えます。薬を服薬する上で用法・用量を守ることは当然なのですが、守ったからといって安全が保障されるわけではありません。副作用の発生可能性に関しては個人差もありますし、また服用時の体調にもよるため、条件が揃えば副作用は容赦なく襲い掛かります。

市販薬を購入する際の壁は年々取り除かれ、今ではインターネットでも購入することができます。かてて加えて、厚労省と財務省とが結託し、市販薬を一定額以上購入する世帯の税負担を軽減する制度が税制改正要望に盛り込まれるとのことですから、開いた口が塞がりません。製薬会社ならいざ知らず、政府が購入させようとするのは正気の沙汰ではありません。自分の身は自分で守るしかなく、「市販薬は危険である」と強く認識することが大切です。

とはいえ、一度根付いた誤解は中々振り解けるものではなく、若い女性が「カジュアル飲み」などと称して、オシャレなケースに風邪薬やロキソニンを入れて持ち運ぶのも珍しくありません。彼女たちがそこまで副作用に無頓着であるのは、子どもの頃、親から簡単に薬を与えられていたからだと思われます。日本では子どもの医療費は無料なので、親は子どもを小児科に連れて行くことを躊躇いませんし、薬の知識に疎い親はすぐに薬を買い与えます。