胃腸薬

最近はウコンドリンクが売れています。ウコンには二日酔いを防ぐ効果を期待できるという根拠のない話が広まったことで、アルコール摂取を重ねる人が重宝しているようです。いわゆるプラシーボ効果によるものですが、胃腸薬も似たような動機で購入されます。

胃腸薬を購入する人は、激しい飲食の前や飲み過ぎた後に服薬しますが、そもそも飲み過ぎると胃に気持ち悪さを感じたり、痛みを感じたりするのは、どのような仕組みからでしょうか。胃は食事をすると、胃酸を分泌するようにできています。胃酸は食べ物を溶かしてその後の消化の働きに資するだけでなく、口から侵入する細菌やウイルスを消滅させる大事な役割を担っています。もし大食すれば、当然その量に合わせて大量の胃酸を出すことになります。ところが胃酸は我々にとって欠かせないものでありながら、同時に酸性の危険な液体でもあります。ですから大量の胃酸が胃の中で発生してしまえば、当然胃の粘膜すらも溶かしてしまいます。この胃酸過多が、我々に様々な不快を自覚させるに至るのです。

では大量の胃酸に見舞われたらどうすることもできず、お手上げなのでしょうか。いえ、そのような時も不快感を覚えなくて済むように薬学の研究が進められ、その結果胃腸薬が開発されました。胃腸薬を服薬すると、胃酸の酸性を中和してくれるのです。飲み過ぎてどうしようもない気持ち悪さに襲われても、胃腸薬を飲めばすっきりします。胃酸が中和されて胃の粘膜を攻撃しなくなったのですから、当たり前の現象です。そして不快を感じ亡くなった我々は再び飲食し始めて、同僚と談笑することになるでしょう。しかし胃酸の本来の働きを失わせて大丈夫なのでしょうか。胃腸薬を服薬して以降、胃はどのような状況になっているのでしょうか。